The Akuma Afterglow by SOILWORK

何故SOILWORKの新譜の曲をyoutubeで聴きながら書いているかは置いといてレビューである。

ELVEITIE:Everything remains as it never was
前々作"Slania"のジャケの少女が大人になって帰ってきました。アルバムの中身も多分そういう続編的な嗜好なんじゃないかと思います。

その少女の物であろう語りから始まる、これからの壮大な物語を予感させるイントロ#1"Otherworld"に続く#2のタイトルトラックで既に失神。いきなりブラストビートなんて反則です。スウェディッシュ勢とはまた違った哀愁のあるリフレインもGOODです。ほとんどダートラなんですけど。
続く#2"Thousandfold"は「とりあえずヌルめのリスナーにも媚びとくか」的な曲。PV曲だし。
気を取り直して#3"Nil"がスタート。ブルータルながらもメロディアスなリフと哀愁漂う民族楽器の音色には嫌でも高揚感を煽られる。#4"The Essence Of The Ashes"はノリノリのギターリフが気持ち良いミドルナンバー。

#5"Isara"は「穏やかに流れる川辺での、弦楽器を抱えた吟遊詩人と笛を持った少女のささやかな一時」を表現したインストで(聴けばわかる聴けば)#6"Kingdom Come Undone"は腹の底にドスドスと爆音をブチ込まれる超ド級のヘヴィ・ファストナンバー。バンド史上"Bloodstain Ground"に並ぶ珠玉の名曲。

#8"(Do)Minion"はダークな雰囲気漂うグルーヴィな曲。こんな曲も作れるのね。#11"Sempiternal Embers"はお約束の三連符疾走曲。

#12"Lugdunon"は壮大な冒険を終えたパーティメンバーが辿り着いた小さな村での小さな祭りを再現した「彼らの旅はまだ始まったばかりである…」というナレーションが流れそうな曲。イントロの"Otherworld"に続くアウトロ曲#13"The Liminal Passage"で物語は幕を閉じる展開はドラマティックの一言に尽きる。

蛇足になるが、この笛の音が必ずしも必要であるかと問われたら素直に首を縦に振ることが出来ない("Slania"を聴いた時も考えずはいられなかったが)。リードギターの甲高い高音であればまた違う感動を味わうことが出来ただろうし、このバンドには十分それが出来る才能があると思う。

どうでもいいけど、#7"Quoth The Raven"ではバンドメンバーであるMeri Tabic嬢(フィドル担当)かAnna Murphy嬢(ハーディガーディ、フルート担当)のどちらかのものであろう、気合の入ったデス声が一瞬だが聴ける。

PARADOX:Electrify
#1"Second over third by force"→この刻みたまんないっす!Voうざいけど。
#2"Paralyzed"→バラード?興味ないな、飛ばそ。Voうざいし。
#3"Monument"→三連符の遅い曲、一番嫌いなんだよね…Voうざいし。
#4"Portrait In Grey"→かったるい曲は興味ねーって!Voうざいし。
以下省略。後半ちょっと疾走曲が充実してきますが、前半のぐだぐだっぷりを挽回するほどではなかった。
myspaceでちょっとかっこいいと思ったからって、苦手なオールドスクールスラッシュメタルなんかに手を出すべきじゃなかった。Voの声質も敗因。後、妙に鼓膜に不愉快なざりざりしゃりしゃりとした音質も気に入らなかった。

BENEATH THE MASSACRE:Dystopia
myspaceに数度遊びに行っただけでこのバンドのことはよく知らず、超テクニカルなブルータル・デスと勝手に思っていた。それは間違いではないのだが、このバンドにはそれ以上に得体の知れない何かをひしひしと感じた。ただのブルータルなデスメタルではない。

人間の皮を被った、人間ではない"何か"がデスメタルをやっているのだろうと思った。
非人間的とか人間味が薄いとかいう感覚を通り越して、人間であることがおよそ感じられない無慈悲かつ無機質な音像。不快極まりない気味の悪い高音とはらわたを抉り出すようなえげつない低音が交互に繰り返される、麻薬のような病的な音。たまに出現するグルーヴィなパートでようやく「これ、人間が演奏してるんだよな…」という考えが頭がよぎる。

脳ミソに直接ごりごりとねじ込まれるような凄まじく重たいスラミングが、気色悪いほどにカッチリした音質と暴走した機械を思わせる驚異的なスピードを持った演奏との対比のおかげで非常に効果的に作用している。更にこのアルバムをここまで徹底した音像に仕立て上げてるのは内臓を搾り出すような超重低音(最早"声"ですらなくなっているような気がする)をひたすらに徹底的に吐き出し続けるVoの役割が大きいような気がする。かの"蛆の王"といい、カナダという国はつくづく化け物みたいなVoが多いこと。

ここまでくるとディープなメタルが好きな人でも好き嫌いが分かれそうである。BRAINDRILL辺りがもうちょい人に聴かせる様なマシなデスメタルをやっている。或いは完全に人間性を排除したDECAPITATEDとか、ULCERATEやMESHUGGAHを聴いているような感覚も芽生えてくる、機械型テクニカル・ブルータル・デスの極北。ふぁじーは大好きです。
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by final-resistance | 2010-08-17 22:10 | Comments(0)

一生一緒にデスメタル。


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