No Title

別に今まで隠していたわけでも何でもないが、ふぁじーには神社・仏閣巡りという密かな趣味がある。

趣味といってもわざわざ遠出したり、○○大明神奉る厳粛で偉大な××大八幡宮に御参りにいったりするわけでは無論なく、近所の小さな神社やたまたま外出先で見かけたそういう場所にふらっと立ち寄って、数分から数十分ぷらぷらと中をほっつき歩いたり、10円玉や5円玉を放り投げて鈴をがらがら鳴らしたりするだけである。

ふぁじーの新しい引越し先にはそういったmy healing placeが二箇所ほどあり、今日は朝から諸用があって外出したついでにその内の一方に寄ってきた。

住宅地の最中にぽんと湧いて出てきたような「ほんとにまぁどうしようもなく小さな神社ですが、何かの用事のついでに立ち寄ってみていただければまことにまことに恐縮に存じあげます」といった、まさにその時のふぁじーに打って付けな風情のこじんまりとした神社だった。ついでに言うとふぁじーはバカでっかくて仰々しい神社よりも、ささやかながらも周辺住民の心の支えになっているほこりっぽくて小さな神社のほうが好きである。

屋根の低い一軒家くらいの小さな鳥居をくぐって、クロアゲハがひらひらと宙を舞う境内に入る。これでもかというくらい差し込む日差しが境内に点在するクスノキの葉の間から零れ落ちてくる。深呼吸をすると鼻を通して全身に気と土と風の匂いが通り抜ける。

変わったものなんて何一つない風景を眺めながら、わざとゆっくり歩いて本堂に向かった。どうやらふぁじーと同じ趣味の変わった人間がいるらしく、後から神社に来た人が砂利を踏む音が聞こえてきた。

訂正、変わったものはあった。ある種間抜けに見えなくもない二匹の狛犬の「あ」の方の手前に、体を横たえた立派な角を持った雄牛を象った銅像が置いてあった。狛犬二匹じゃ不安だからと後から作ったのだろう。うそ。そんなの知りません。とりあえず角の部分を両手でハンドルしてきました。

ちゃんとした手順ってあったよな、と思いながらも別にそういうのはどうでもよかったので彼女からもらった財布(100円ショップの500円財布)から10円玉を出してぽいと賽銭箱に投げ出す。古ぼけた縄を揺するとこれまた古ぼけた鈴から思ったよりしょっぱい音が鳴った。手を2回叩いて「とりあえずなんかよくわかんないけどいろいろありがとう」といい加減な感謝の気持ちを捧げてから振り向くと、先ほどふぁじーの後ろを歩いていた人が申し訳程度に作られた四段くらいの階段の下にいた。

そこで初めて気が付いたのだが、その人はふぁじーと同じくらいの年齢の女性であった。てっきり近所のじいさんばあさんかと思っていたふぁじーは心の中で即座に謝罪すると共にわずかな驚きを感じた。

一体何をしにきたんだろうと興味津々で思いながらすれ違い、階段下で待機して女性を見上げていた。すると彼女はふぁじーと似たような手順で賽銭箱に銭を投げ、鈴を鳴らし、ぱんぱんと手を2回鳴らして頭を下げていた。もちろん生まれて初めて見る光景にふぁじーは多少あっけにとられてそれらの一部始終を見ていた。

ややあって女性はこちらに振り向いた。とりあえず挨拶しておきますね程度の一礼をすると、女性も一礼してくれた。割と綺麗だったような気がするその女性は、ゆったりとした動作で神社を出て行った。ふぁじーはもうちょっとぷらぷらしたい気分だったのでそうしていた。その女性とはそれにてハイ終了で、軽く話をするとかそこからめくるめく激情型恋愛スペクタクルに派生するとか全くそういうことはなかった。



先日24歳になったふぁじーは相ッッッッ変わらず呑気にマイペースに暮らしています。上記の外出もお盆明けの夏休み三連休の初日の朝っぱらから電話かかってきて「今日からの特売の設定入ってないよ!」と半笑いで店長に怒られてお店にすっ飛んでいった後の出来事なのでありました。

死ぬ前に一度やりたいダートラの"The Treason Wall"のオーオーに加えてこれのオーオーも追加。

知らない曲だったのでふぁじーが唯一持ってない1stの曲だろう。
[PR]
by final-resistance | 2010-08-16 11:47 | Comments(0)

一生一緒にデスメタル。


by final-resistance
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る