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Yekteniya IV  by BATHSHKA

今日届いて聴いたばっかりだけど思いの外気に入っちゃって大した聴いてもいないのに今年のCDレビュー第5弾めくらいです。

BATUSHKA:Litourgiya
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ロシアだかポーランドだかウクライナだかの正体不明三人組による、デモ1枚を経た後の1stフル。

バンドの出生、いかにもなジャケ、キリル文字のみで書かれた胡散臭いインナー、しかもブラックメタルときておりまして、言えば言うほど意識と敷居の高そうな(上手いこと言ったな!)割りと素人上がったばかりな玄人向けブラックメタル…要するにデススペルなんとかとかクラリスなんちゃらとかデフなんとかとか、「ブラックメタルを『わかってそうなヤツ』が好きそうなブラックメタル」という俺の大ッ嫌いなブツを想像してしまってどんだけ恐ろしくもつまらないものを聴かされるんだろうかと聴く前からウンザリしてしまうこと請け合い。

なんですが、意外にもファットでデスメタリックな音質以外は1stの頃のEMPERORを髣髴とさせる至極全うなブルータルでメロディアスなブラックメタルでございました(シンフォ要素は無し)。全曲5分前後にまとめられたコンパクトな収録時間もデスメタル的。DARK FUNERALとかで喜んでる程度のブラックメタラー様には好評かと。

言っちゃなんですけど、音楽としてはものすごく質がしっかりしてるので、先程述べたような音楽としての質とかどうでも良いからとにかくマニアぶりたがって他人の真似と形から入るニワカクソサブカルが多いナンチャッテブラックメタラー様にはウケが悪いと思います。

ION DISSONANCE:Cast the First Stone
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ふぁじーでも知ってるくらいには有名なのに何故かメタラムにはページが作られてないカナダのカオティックコア?デスコア?マスコア?久しく聞いてないジャンルに属するバンド。五枚目なんですね、コンスタントに活動していらっしゃる様子。

膵臓辺りが痛くなってくる重低音とイカれた不協和音を只管無差別に撒き散らす様はドギツいグラインドコアの臭いを放つ野蛮ちっくなCONVERGEとでも言っておけば皆さん喰い付きますか?反復多めなリズムはちょっとDjent的なので腐臭と毒気を抜いたVILDHJARTA(最近やっとスペル見ないで書けるようになりました)にも何となく似てる気がします。

コレ系だと一番人気はやっぱりTHE DILLINGER ESCAPE PLANですが、ワタクシ騒ぐばっかりで落ち着きが無いバンドってものは自分の顔より嫌いなので、地に足しっかり付けてデスメタルとしてちゃんと聴けるこういったバンドの方が好みでございます。
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by final-resistance | 2017-07-05 21:17 | Comments(7)

Ovum by DAATH

まだ6月だけど、7月の投稿忘れ防止のためにこの日付に変えた。日付に特に意味はない。メタルレビューブログ界の最先端を逆走し続ける俺らしいアイディアだ。

MESHUGGAH:The Violent Sleep Of Reason
ULCERATE:Shrines Of Paralysis

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というわけで今回お送りする二枚のアルバムのレビューも、ふぁじーと同じようにエクストリームメタル界の最先端というか、誰も辿り着けない極限王座に鎮座し続けるであろうバンドの最新作である。

去年のアルバムだが例によって買ったのが今年というだけで今年のナンバーワン筆頭に相応しいと言うか、ぶぶっちゃけた話ふぁじーが今最も好きなバンドベスト8上位に間違いなく食い込むこの2バンドの新譜というわけで、他の今年のレビューをやる気がなくなっちゃったくらいの出来でした。

中身なんてULCERATEもMESHUGGAHも幾度と無くイチオシにアゲまくっているこのブログの熱心な読者にならばわざわざ説明することもなかろう。

「レビュー放棄してんじゃねえよハゲ」「とうとうやる気なくしたかこのクズ」だと?仰るとおりだから、どちらにも共通するたった一つだけの難点を挙げさせていただくと

今回どちらもやたらと『有機物的』な作品である。一応どっちも演奏しているのは人間なんだからどれだけメカニカルな演奏を繰り広げたところで多少の人間っぽさ、生き物っぽさがあった。MESHUGGAHは"Obzen"以降そのような要素を増やしていってはいたが、それでもULCERATEは「混沌」だとか「邪悪」だとかそういった人間感情ファクターを感じさせない只々「黒い」だけの音の塊であった。サウンドプロダクションも、特にスネアの音なんかは冷徹さやシャープネスは元より野太く分厚いグルーヴ感が強調されている(またとあるインタビューを参照するには"Shrines of Paralysis"は今までに比べて積極的に"メロディ"を取り入れていったという)。

どちらも本年度を代表する作品であることは間違いない。というよりいろんな意味で圧倒的過ぎる二枚買っちゃったおかげで今年のCDちゃんとレビューする気力沸かないんだよなぁもう…。
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by final-resistance | 2017-07-05 19:02 | Comments(2)