Malediction by ABIGAIL WILLIAMS

ABIGAIL WILLIAMS:In the Absence of Light
d0089277_237876.jpgABIGAIL WILLIAMS IN THE THRONE ROOMとか言われている最新作を含めてリリースする作品の方向性が毎度毎度一定しないという変わった米産ブラックメタルの、EP"Legend"を含めない2作目フル。

中身はですね。良くも悪くも本当に何にも言うこと無い真っ当なブラックメタル。肝心の爆走ドラムも絢爛豪華なキーボードもなくて、言ってしまえばとっても地味。それこそ1stと比べるととてつもなく地味である。つまんないとか言っちゃっても俺が許すよ。

だがよーく聴けばブラックメタルのリフを極めた僅かな名手にしか許されない、神懸かり的なセンスとテクニックに裏付けられたリフの数々が聴いてわかる。Ihsahnがプログレアヴァンギャルドに傾倒しすぎず”Ⅸ Equilbrium”から真っ当に最終作に繋げていたらこんなんじゃなかったのかなと思わせる、真のブラックメタラーにこそうってつけな作風だ。要するに俺には合わんということである。合掌。


EMETH:Aethyr
d0089277_12145572.jpg前作”Telesis”は結構てきとー書いたような気がするけど、それはそれ、これはこれ。ジャケットから想起される密教的な呪術めいた気色悪いメロディと時々「んん?」と違和感を覚えるくらいキャッチーなメロディが絡んだリフが暴れまわる、ベルギーといえばワッフルなどという甘い展開というものはカスほども見当たらない前作から順当にパワーアップとスピードアップを果たした爆走ゴリ押しデスメタル。なんと五年ぶりの新作だそう。

ここまで書いてから30分経ったけどもう他に書くことが浮かばねえ…。

素直に格好いいんですけどね。ただゴリ押しばっかされても「お、おう…」と怯むばかりであまり引き込まれない気がします。押してダメなら引いてくれ。いやだからダメじゃないんだってば!


訂正します。もんのすごく格好いいですコレ。今BEHEMOTHと並んでヘヴィロテ一番です。




NERO DI MARTE:Derivae
d0089277_12145331.jpg基本的には疾走疾走ブルータル、ブラストツーバスまた疾走というアホでもわかる真正面からドストレートなデスメタルが好きだが、こういうキワモノもまた同じくらい大好きであるというおちゃめな一面をのぞかせるふぁじーイチオシ、イタリアからいつでもどこでも誰にでも全力投球の暗黒プログレアヴァンデスの期待度地上35,000FTな2作目。これ前作聴いた時はGOJIRAってバンドの音を聴いたことがなかったから書けなかったんだけど、これまるっきりダークサイドオブゴジラやんけ。全米ナンバーワンヒット不可避。

こういう混沌としすぎた音楽は前述したABIGAILウンチャラみたいなのとは評価方法がまた違って、わかりやすい爆走疾走がどうのというのは全く別の話になる。というより聴いてる内にそんなもの段々どうでもよくなってくるというか、よくわかんなくなってくる。VILDHJARTAとかGORGUTSを聴いて楽しむ感じに似てるかな。~が良いとか~が悪いとかいう評価方法や聴き方はまるっきり通用しない摩訶不思議な世界でした。


DECAPITATED:Blood Mantra
d0089277_12145779.jpg名作でありながらもどこかパッとした名作感を感じられなかった前作とはあまり大きな変化はしていないはずなのに自信を持って「これは紛れもない傑作だ!」と諸手を上げてバンバンザイ出来るアルバムを作り上げてくれた、ここにきて悲惨な過去をようやく拭いきれた感があるポーランドの重鎮(って言っていいでしょう、もう)。

いやぁ長かったですねぇ…。内容はどうあれ苦労や悲しみがつきまとうネガティヴな記憶っていうのは時間の経過で確実に薄れていくものですけど、身内を二人巻き込まれた悲惨な事故からここまで立ち直ったVoggには惜しみない拍手を送りたいですよ。本当に立派です。

そういう感情論を抜きにしてもMESHUGGAH×テクデス×オルタナティヴっていう離れ業を毎回いとも簡単にぽんぽん成立させていく様は圧巻としか言い様がないですね。

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by final-resistance | 2015-03-19 12:18 | Comments(0)